忍者ブログ

東信TRPGコンベンション

東信TRPGコンベンションホームページへようこそ。 こちらではコンベンション開催要項等を掲載しております。

Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
忍者ブログ [PR]

このブログについて

長野県東信地区にて行われますTRPGコンベンション「東信TRPGコンベンション」のHPです。
公式Twitter:TRPG_toushin
お問い合わせはこちら:trpg.toushin@gmail.com
東信コンベンションとは:概要

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

5/15に予定していたGM予定の方のインタビューをご依頼したあとに中止が決まったため、記事だけでもと思い掲載しました。気持ちだけでも届くと幸いです。


―TRPGに触れたきっかけを教えて下さい。
三池(以下、三と表記):TRPGという遊びを知ったのは高校時代に地元の友人がD&Dだか何かのボックスをみせてもらった時で、約三十年前ですね。それから何度目かのTRPGのお誘いを受け、約二十年前にはじめてTRPGを遊び、今日に至っています。約十年も誘い続けたくれた友人の粘り強さのおかげです。
―素敵なご友人ですね。
その友人とは高校時代から学生時代まで、RPGツクールDante98でゲームを一緒に作っていました。最初に僕が街のマップを作ったときはドラクエとかFFのイメージでなんとなく建物を置いたのだけど、友人が「こんな街はない、中央にメインストリートとそこに立ち並ぶ商店があって、中央には教会が、小さな村なら井戸があるはずだ」と言われました。結局、人物設定やシナリオだけでなく、町のマップの構造や城の内部まで友人が考えてくれて“何でそこまで考えられるんだろう”と思ったものです。
―街を作るという意味が彼とは違った、ということなんでしょうか?
三:そうかもしれません。彼は中世世界の歴史の本とかを貸してくれて、そういう文化とか知識から街を作るんだという観点を教えてくれましたね。
―その時三池さんはどのようなことを学んだのでしょう?
三:自分の知識には限界があるなというのを感じました。プログラムとしてゲームを表現することはできるけども、ゲームという“世界"を作っていくことに一人は難しいとも思いました。
―みんなで作り上げていく感覚が大きいということでしょうか。 TRPGの進行に関してどうお考えでしょうか?
三:卓は少人数の会議形式で、問題の解決を議論することに似ていると思っています。GMはシナリオでゴールは設定するんだけど、そうでないゴールもある。それはそれで良い結果になるのもTRPGと同じだと思っています。サンプルシナリオみたいに全てがまとまりすぎていると、かえってやりづらいと私は思っていますね。PLで参加されている方でも、GM視点というか、一緒に物語を作っていくのをアシストしてくれる方もいますよね。特に一人で悩むより行動をするというか、わからなければ聞いてしまうとか周りを巻き込むのが良いとも思っています。しっかり聞くことが出来る人は理解が早くなるので、スタートの知識がなくても最終的には申し分ないか、むしろ一番良くなっていることが多いでしょう。
―会話のゲームでもあり、お互いの頭のイメージを共有していくことはたしかに必須だと私も考えています。三池さんの卓の作り方を伺っても良いでしょうか?
三:何でもかんでも説明するよりは皆で考える時間を与えた方が良いと思うので、システムの最低限のルールだけは保持しつつ、世界観や舞台はその場で作っていく方がやりやすいと感じています。例えばGMとしてソードワールドで遊ぶときは舞台は川が流れている街で、ここにスラムがあって、それを避けるように交易路が通っている…みたいにルールブックに記載されている世界観は無闇に取り入れません。PLとしてなら魔法学院の先生を目指しているけど、貧しいのでスラムの孤児に勉強を教えながら冒険者をしているというようにキャラクターの背景からを考え、そこからルールに沿って技能を選んでいきます。じっくり考えたPCなので愛着は湧きますよね。
―TRPGに関する研究もなさっていましたね(参考:http://u0u1.net/YI4e)。
三:ご紹介ありがとうございます(笑)。TRPGは魅力的な遊びですが、同時に大の大人がごっこ遊びをするような気恥ずかしさもありますよね。ですがそれでもTRPGはより広く知られ、活用されるべき遊びだと私は考えています。実際、研究でTRPGを活用している論文等はとても少ないですが幾つか見られます。しかしながら、私の知る限りですが「TRPGとは何か」という定義ができていないようです。まずはそこをはっきりさせ、そして活用の場を拡げたいなと思っています。難しいテーマですが研究を進めていきたいですね。TRPG的に表現するなら「君たちの知らない冒険がそこにある!」とか「冒険が君たちを待っている!」でしょうか。

聞き手:ユキ山これと
PR